十二国記 魔性の子を読んだ

十二国記が好きな友人がいる。
その友人から贈られたので読んでみることにした。

後から知ったが、どうやら魔性の子は最初に読むかどうかは微妙な立ち位置らしい。
順番を見ると魔性の子が最初に書いてあるのでてっきり最初なのかと思ったが、
話に聞いていたファンタジーらしさがなにもなく進んでいく。
多少は、多少はあるのだが予想とあまりに違ったためアレッとなった。

また、子供でも容赦なく死ぬ。
なるほどねと思うので苦手な人は要注意。(私は犬が死ぬのが大地雷なので…)

内容としては、広瀬がすこし可愛そうな話だった。
自分が人とは違うという疎外感をもっていて、
高里に共感するのだが、高里は実際に広瀬が生まれてきた世界の住人ではないのでその感覚は正しい。
広瀬は単に周りになじめないだけなので、せっかく共感相手ができたのに自分とは違う存在なのである
自分が相手のことを好きで相手も好きなんだと思ってたら違ったみたいな(少し違う)

また、最後まで読むことでなぜ事件が起こっていたのかがわかるようになっているので、
悪い意味ではなく、単に結構長かったなあという満足感というか達成感というか…が味わえた。
だがあまり読後はよくない。ちょっと悲しいので…心が元気なときに、シリーズを読み進めたらまた読みたい作品なんだろうと思う。