十角館殺人事件をよんだ

ずっと前から読んでみたかった十角館の殺人を読んだ。
著者である綾辻行人さんの作品を読んだことがなかったのだが、グロめだと聞いていたので心が元気な時にしようとずっと後回しにしていた。

私のように、刊行されたのが結構前でも読んだことがないという人は多いと思うので、
ネタバレを避けて感想を書く。

ちなみにずっとカーのことを力一と呼んでいた。youtubeの見過ぎである

実は私は何人も登場人物が出てくる話が苦手だ。わけがわからなくなってしまうので。
メインとなる人たちは少なくとも7人いて、それを取り巻く人を含めると結構な人数になる。
私自身の認識の問題なので、理解するのに少し時間がかかった。
しかしきちんと理解しておくことで、やはりこの作品が傑作であることを感じられたので頑張ってよかった…

今作、建物や殺人現場の図が挿絵になっている。
自分はミステリを推理しながら読めない(読まないのではなく、読めないのだ)のだが、
推理しながら読む方にとっては面白いのではないだろうか。
ミステリは何作か読んだが、図があるのは見たことがなかった。

うわさに聞いていたトリックもよかった。
そう聞くと大抵なんとなくわかってしまうので、下手に疑わないで読むのが私は好きだ。
本が全部教えてくれるので全部教えてくれるじゃん!という気持ちです

結末についてはそうなるのか、という気持ち。
報われないなと思ったが、回収という意味では綺麗にまとまったと思う。